動物たちの命のこと (6)

こんにちは。
波琉南です。

梅雨明け宣言がやっと届いてきましたね。
豪雨で災害に遭われた皆さんの1日も早い復興をお祈りいたします。

 

さて、これまで色々とお話させていただき、家族に迎える選択肢をお話してきました。

それぞれの選択肢のメリット・デメリットもお話しておきたいと思います。

 

では早速、
選択肢①の保健所の保護犬たちから。

保健所収容の子たちは、過去のわからない子達がほとんどです。
どんな環境で育ってきたのか、どんな飼い主さんに育てられてきたのか、
どこまで医療をかけてもらえているのか、どんな病気があるのか・・・。
これまでは、ほぼわかりませんでした。
最近では、保健所や愛護センターで、ある程度の検査や医療をかけてもらえ、ケアもしてもらえる場合があり、
保護されてた子たちの体調等もわかるようにはなってきました。
収容された子達の状態も開示され、一般の方への定期的な譲渡会も開かれていて、とても積極的になってきています。
ですが、保健所・愛護センターによってはケアの度合いはまちまちであり、一切医療をかけないところもあります。
そして、閉鎖的で譲渡も前向きでない保健所もあります。
全国同じに統一して、門を開いて欲しいなと思います。
ですので、地元の愛護センターや保健所の譲渡会の情報を得て、
新しい家族を探している可愛い子達に会いに行ってみてくださいね。
保健所や愛護センターからの譲渡に関しては、大きな費用はかからないと思います。

 

次は、
選択肢② 動物ボランティアの団体さんたちが保護している子達からの譲渡。
愛護団体やボラさんたちは、保健所で収容期間の過ぎてしまった子や繁殖屋からの放出された子たちを保護して、
新しいお家に繋ぐ活動をしているということはお話しました。
新しいお家に繋ぐまでの大まかな流れをお話しますね。
保護した子達はまず、動物病院での医療をかけます。
そして病気があれば、適切な治療を始めます。
大きな問題がなければ、避妊去勢を実施します。
性格に問題があれば、時間をかけて慣れさせていき、その子の状態をある程度まで引き上げてから、
里親様の募集を始めます。
希望者が現れたら、適切な判断の元、希望者様とその子とのトライアル期間を設けて、様子を見ていき、
問題ないと判断できれば、正式な譲渡になり新しい家族となります。
団体によって、里親様の条件や譲渡費用が異なります。
条件も厳しい面もありますが、そこは、その子が二度と悲しい思いをしないようにとの
ボラさんたちの愛情だと思って欲しいです。
そして費用の件。
家族に迎えたら、必ず受けなければならない医療と処置。
それをしっかり済ませてからの譲渡となりますので、医療費の金額および譲渡料が発生します。
譲渡料に関しては、譲渡に至るまでのケアの時間やその子の性格等も把握してもらえているので、
健康面・性格面を含め安心して家族に迎えられるわけです。
何と言ってもその子の状態が、家族になる前にわかるということが、大きなメリットですね。
そして、十分な覚悟と責任を持てる内容と準備の時間が持てますよね。
その安心感に支払う譲渡費用。。
その子を迎える覚悟には必要な金額と思っていただければと思います。
団体や、ボラさんが保護する子達は、シニアの子達が多いです。
ご自身の年齢的も考慮し、一緒に生活していける時間も考えた出会いを探していただければと思います。
ただ、残念なことに愛護団体や個人のボラさんの中には、これまで話した内容に反するところもあります・・。
ですので、見極めも大切になりますので、注意が必要です。
ちゃんと活動されてる団体さんやボラさんは、里親募集の子達の詳細や譲渡の条件、
かかる費用等をHPなどでちゃんと記載されています。
そこをしっかりと確認して、家族に迎える子を見つけてあげてくださいね。

 

そして、
選択肢③ ペットショップから。
ペットショップで大きなお金で購入する小さな、でも大切な命。
動物たちの命のこと(5)でもお話してきましたが、ペットショップは、
簡単に動物たちを家族に迎える最短の道でもあります。
しかしそこには、人間の欲の為に犠牲になりながら、子供を産ませ続けられている親犬・親猫たちのことを忘れてはならないと思います。
ペットショップに並ぶ子達にはなんの罪もありません。
親犬親猫たちにもなんの罪もありません。
すべては、犬猫たちを商売道具にしか見ずにひどい扱いで金儲けをしている人間たちのせいです。
知らず知らずそんな人間たちの手助けをしているのもまた、私達人間でなのです。
パピーミルの繁殖屋たちの言葉。
『犬猫が札束に見える』
この言葉を聞くだけで、犬猫への商品としての扱いが見えてきますよね。
そんな場所で生まれた仔犬・子猫たちには健康面・性格面で問題を抱えている子が多いのも事実です。
だからと言って、治療を受けさせてもらっていることはほとんどなく、病気に気づかず販売されていることが多いです。
そういうことも知らずにペットショップの店員さんは、知識もなく、ただ売るだけ。
店員さんが悪いわけではありませんが、マニュアル通りの言葉がけで、
まるでぬいぐるみかおもちゃを売るような販売。
しかも高額です!
どんなお客さんでもお金さえ出して買ってくれたら、動物たちの未来のことなど考えることもしていないです。
例えば、健康であればこれから15年は生きるであろう仔犬を70歳を超えた方に躊躇することなく売る。
飼い主となった方が85歳まで、その子の面倒を滞りなく見ることができるか・・・。
みなさんはどう、考えられますか?
今、巷では、飼えなくなった高齢の飼い主さんが動物たちを保健所に持ち込む案件がとても増えています。
結局、ここにも人間の犠牲になる子たちが沢山いる訳です。
全てのペットショップが悪いというわけではありませんが、正統なペットショップは本当に稀だと思います。

クリスマス時期になると、ダンボールに入れられプレゼントに買われていく動物たち。
その裏で苦しむ親たちがいることを忘れないでくださいね。
ペットショップで命が買えるという日本は、命を軽視しすぎです。
改善されない親達の待遇。
法律でもなかなか取り締まれないのです。
知らなかった皆さんが気づいてくださり、周りの方々とまた話し合える場が持てる事で、
何かが変わっていくかもしれません。
そうあってほしいと思います^^

 

そうして、
選択肢④ もう一つ追加の選択肢に優良なブリーダーさんからも付け加えますね。
優良なブリーダーさんは、純血種のブリードに誇りを持っておられます。
珍しいからといってミックス犬を作ったり、むやみに小さな体格の犬を作ったりすることはありません。
繁殖学や遺伝学、獣医学や行動学などの知識、経験を豊富に持っておられ、よい子犬を作るために生かされています。
そして、家族の一員として迎えるのにふさわしい、心身ともに健全な犬を終生、愛情をかけて育ててくれる飼い主さんに繋げておられます。
要は、責任を持って大切に仔犬を販売されています。
健康な仔犬を迎えたいと思われるならば、この様な優良なブリーダーさんから迎える手立てを考えてくださいね。

あと忘れるところでしたが、もう一つ
⑤里親募集のサイトもあります。
そこは一般の方がご自身で里親さんを見つける努力をされています。
里親募集のサイトは個人同士での話し合いになりますので、できるなら、実際にその子に会って
飼い主さんに会って、ちゃんとお話を進められた方が良いかと思います。
費用の面では、さほどかからないか・・無料の場合が多いです。
ただ、後々のトラブルにならないように、しっかりと書面を交わし、迎えられた方がいいかと思います。

今回は長い内容となりましたが、まだまだ話し足らない事ばかりです。
うまく伝えられていないかもしれませんが、すこしでもお役に立てたら幸いです。

動物たちを家族に迎え、最期の時まで一緒にいる。
そのためのスタート地点も大事にしていただけたらな〜と思います。

読んでくださりありがとうございます(^^)

暑い日が続きます。
コロナウイルスも蔓延しています。
ワンコニャンコも飼い主の皆さんもどうかお元気で夏を乗り切ってくださいね〜〜。

❤️ HARUNA