動物たちの命のこと (5)

 

こんにちは。
波琉南です。

日本各地で豪雨により大きな被害が出ています。
被害に遭われた皆様方にお見舞い申し上げます。
そして、人間優先の命ではありますが、動物達も同じ命。
同行・同伴の避難ができますように。
動物達の命もどうか、大事に考えて欲しいと心から願います。

 

さて、連載のごとく呟かせていただいていますが、
動物を家族に迎える選択肢として・・・

① 保健所の保護犬たちから。
② 動物ボランティアの団体さんたちが保護している子達から。

とお話ししてきました。

今回は、
③ ペットショップから。。のお話をして行きたいと思います。

ワンコさんやニャンコさん達との出会いの場として、
一番に頭に浮かぶのはペットショップですね。
あの明るいショーケースの中の小さな小さな可愛い子達を見るのは心が踊る気になります。
「抱っこしますか〜」と店員さんに言われて、抱っこしてしまったら悩殺ものですよね。

でもね・・今回は、この小さなヨタヨタ歩く小さな子達の
そのお父さんお母さん達の事、お話ししなければいけなくなります。
現実に目を向けていただかなくてはいけなくなります。

ペットショップに並ぶ、小さな可愛い子達のお父さん、お母さん達も
こんなに明るくてキレイな場所で生活してると思いますか?
その事をお話しさせてください。
今回は長くなりそうですが、どうか最後まで読んでくださいね。

ペットショップに並ぶ子達は、パピーミル(繁殖場)というところで生まれます。
パピーミルは、英語で「子犬工場」を意味して、営利を目的として犬猫などの愛玩動物を
費用を抑えて大量に繁殖させている悪質なブリーダーのことを言います。
そして、その繁殖工場は、著しく環境の悪いところがほとんどです。
ここには、載せませんが、「犬繁殖場」「パピーミル」とかで検索したら、
たくさん出てくると思います。
そして目をそらさないでください。
これが現実です。

小さな汚い檻の中で、トイレもご飯も寝るのも同じ場所。
ご飯も十分に与えてもらえず、水さえも満足に飲ませてもらえずノリの張った汚い水を飲まされ、
日の当たらない建物の中で、夏の暑さ、冬の寒さに耐えながら、
無理な繁殖を繰り返しさせられる。
こんな劣悪な環境で生きなければならない親犬達。

病気になっても手当ても治療もしてもらえず、ひたすら時期が来れば無理に交尾させられ、
産めなくなった母犬や老犬、利益を生むことができなくなった親犬は、
放出という形で、ボラさんに引き取らせるか、人知れず・・・処分される。
ボラさん達もそんな繁殖屋の手助けのようなことは、本当はしたくないんです。
でも、目の前には人間の欲のためにただでさえ短い犬生の半分以上を
地獄の時間で過ごし、心も体もボロボロになった親犬達がいる。
動物を愛するボラさん達だからこそ、見捨てられない。
その気持ちを利用するかのように繁殖屋は、どんどん放出していくのです。
ボラさん達は、そんな子達をケアしながら、生きる望みを幸せになる希望を親犬達に託して、
新しい家族に繋いでいます。

劣悪な環境で生活している病気がちな弱い親犬から生まれた子達が、
いかにも元気で可愛い様子で、ペットショップのショーケースの中に並びます。
この子達は、本来は親兄弟と3ヶ月以上生活して、おっぱいもたくさん飲んで健康に育ち、
犬社会のルールを身につけなければならないのです。
ですが、1カ月余りで親兄弟から離され、社会性も身に付かず、
まだ体もしっかり出来上がっていない状態ですから、
病気になったり、性格が粗かったりして問題のある子が多いです。

野菜のようにダンボールに入れられ、競りにかけられ全国各地のペットショップに送られ、
可愛い時期が過ぎ売れ残った子達は、
今度は、繁殖場で繁殖犬として地獄の日々を過ごすことになります。

もし子犬達に病気が見つかれば・・・売れないわけですから、生きることさえ許されない。
悪の連鎖です・・。
全て人間の欲のために利用される動物達。

もし、子犬から迎えたいと思われるのでしたら、
この繁殖屋とは正反対に犬猫達のことを一番に考え、健康的に犬達の命を尊厳し、
大切に繁殖をされておられる方々もおられますので、そのような優良なブリーダーの方々を探して
迎える努力をしていただきたいです。

安易に、ワンコニャンコさん達を迎える選択肢として、ペットショップを選ばないで欲しいのです。
その子たちの親のことを考えて欲しいのです。
そうでなければ繁殖場で苦しみ死んでいく親犬たちがいなくならない・・・。
「自分だけは・・私たちくらいはいいでしょ・・。」の考えは、いつまでたっても
悪の連鎖を止められないんだということを考えていただけたらと切に願います。

私も保護活動に関わるまでは、保健所からとか、保護団体さんや個人ボラさんからとか、
そこまでは考えが及びませんでしたし・・本当に何も知らない人間でした。
多分、知らないままだったら、ペットショップで迎えていたかもしれません。

皆さんが今回、少しでもペットショップのカラクリを知っていただけたなら、
これから動物を家族に迎える時に、ちょっと考えて欲しいのです。
皆さんにこの機会に是非、ペットショップから命を買うということはどういうことか、
家族で話し合って欲しいのです。

最後に動物達を迎える選択肢のもう一つ。
悪徳繁殖屋と同じように見られてしまいますが、
正当な繁殖で動物たちを大事に扱ってくださっているブリーダーさんもおられること申し添えます。
そのような優良なブリーダーさんたちに巡り会えるといいですね。

 

さて次回は、動物達の命のことのまとめをお話ししたいと思います。
話足らないことばかりで、内容がはちゃめちゃになっていますが、
少しでも伝わっているといいなと思います(^^)

では。。また次回🍀

❤️ HARUNAでした❣️